Biot 補修用ローターについて
Biotでは、幅広いニーズにお応えできる様、何年も前から、ブレーキローター本体の開発、仕様変更を行ってきました。いくつもの課題を乗り越え、これまでのテスト結果の全てを注ぎ、Biot Rotorとして販売をしています。Porsche、BMW M3、Ferrari、その他GT-R、EVOなど、スポーツ走行からレースへの参加も含め、耐久性、操作性の向上を図り、莫大な時間を費やし、今日に至ります。
開発の一番の課題は、材質の選定でした。従来は、CV鋳鉄製が主に製作されていた高性能ブレーキローターでしたが、Biotでは、早くからFC鋳鉄製に切り替えていました。CV鋳鉄は耐摩耗性は高いのですが、熱限界を超えるとクラックが入りやすく、変形を起こし、ジャダーの発生原因になります。
FC鋳鉄は、CV鋳鉄に比べ少し摩耗は早いのですが、クラックが入りにくく、何よりも人間の感じる初期制動やコントロール製に優れています。これまで、このような分野の話は、パッドを設定する上での議論がほとんどでしたが、この材質の変更により、FC鋳鉄の少し柔らかい性能を生かし、パッドの選択肢の幅をひろげ、ノイズやジャダーなどの問題も、大きくクリアーしました。もう一つの課題は、このFC鋳鉄性ローターの耐摩耗性、耐熱性の向上でした。この部分は、サーキットでのテスト、一般走行でのロングランテストなどにより、熱処理、含有成分の見直しなどにより、CV鋳鉄製に劣らないレベルに達しています。
元々、ストリートでの大径ローターのキットの需要が大きくなったことにより、ノイズやジャダー、ダストなどの問題が取り出される様になり、始めた仕様変更でしたが、レースなどのテストの場を経て、大きな性能向上を果たしています。
材質 Biot製FC-R
耐腐食製ブラックサフェース加工:ご使用時はそのままご使用になれます。この処理は、耐熱性と防錆に優れておりますので、パッド当たり面以外に錆が発生するのを押さえます。
・取付ボルトセットはすべて別売です。ローターの取付穴について
- PCDに数値が一つの物は、8.1φの丸穴があいています。
- PCDに数値が二つ入っている物で/(スラッシュ)の場合は8.1×10.1の長穴の取付穴があいています。
- Dナットタイプのローターに使用する場合は、ベルハウジングのPCDがこの長穴のどこかに 入っていれば使用できます。ブロックマウントタイプの場合は、ブロックナットが丸穴用はDナットと同じ 条件で使用できます。
- ブロックナットが長穴用の場合は、使用条件が異なりますのでお問い合わせ下さい。
- PCDに数値が二つ入っている物で+(プラス)の場合は、8.1φの丸穴が、二つのPCDで各10ヶ、合計 20ヶの穴があいています。どちらかのPCDがベルハウジングに合っている場合は使用できます。
■10穴 長穴タイプ
■20穴タイプ
★ Dナットの長さには種類があります
14.5mm/15.5mm/16.5mm/18.5mm/21mmの4種類より、ベルハウジングとローター取付面の厚みを合わせた寸法を確認の上お選び下さい。
- 計測値より0.5㎜以上短い物をお選び下さい。
- 適切な長さがない場合は、別途御見積りを致しますのでお問い合わせ下さい。
◆上記以外の補修用ローター
上記以外の補修用ローターも、全キット用で各種販売しております。
価格は、キット定価の隣にあるアルファベットにて表記しております。
上記価格には消費税はふくまれておりません