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2018年1月

30アルファード/ヴェルファイア リアbrembo/ブレンボ!-1

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▲30アルファード/ヴェルファイア リアbrembo/ブレンボ

 

30アルファード/ヴェルファイア リアbrembo/ブレンボキャリパーキットの製作についてです。

純正で、片押しタイプの電動パーキングブレーキが採用されている30系は、純正キャリパーを他の物に変えることができません。

また、違うパーキングブレーキの方式に変えると車検が通りません。

 

 

そこで、純正キャリパーを、パーキングブレーキ用として使用して、純正キャリパーの位置にbrembo4Potキャリパーを装着できるようにしたキャリパーキットを設定しています。

 

設定までの作業について数回にわたり、ご紹介します。

 

初めに純正を分解し、各種の寸法、作動量など細かく計測及び作動確認を行います。

純正をより多く理解することが、いい製品を作ることだと考えています。

30系のアルファード/ヴェルファイアのリアは、TOYOTAでの新しいブレーキシステムですので、前例や詳しい取扱説明書がありません。

まして、ディーラーで行わない作業へのトラブル対処などやってもらえるところもありません。

そのような中で、少ない情報を元に、純正を理解するために、分解して理解をすることが重要です。 ご購入いただく販売店やお客さんに、うちで行う開発作業と同じことをやらなくていいよう、取扱説明書を詳しく作成します。

 

 

そんな感じで始まる商品開発です。最初の純正の分解はキャリパー本体です。

 

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バラバラにして、キャリパーの許容を調べます。純正パッドも新品を取り寄せして、トヨタの設定値も検証します。

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Porsche 997 サスペンションキット!

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ポルシェの997の4WD車用のサスペンションのフロントは、ドライブシャフトの進行方向後方によけて、ナックル取付部に固定されています。

サスペンション上部は、RR車と同じ位置に装着されているため、サスペンションの1G装着状態(通常に走行できる状態)で約10°の角度が付いています。

更に走行状態で、コーナーを曲がる際等の1.5~2G(車輌が傾いた状態)では、更に角度はきつくなり、一般的なピロボールタイプのアッパーマウントではピロボールの作用角を越えてしまいます。

 

これは、996の4WD車も同じです。

 

997は、カレラ4もボディーがワイド化されているため、リアにも少し角度が付いています。

 

Biotでは、純正状態を細かく計測し、必要に応じ純正状態を図面化してこのような製品数値を割り出しています。

サスペンションの製品化にあたり、フロント、リア共に専用のピロアッパーを設定しています。

 

996/997の4WD車では、ピロアッパーマウント付きの車高調整サスペンションキットは少なく、純正アッパーマウントを使用している物が大半です。

 

通常の方式で、ピロアッパーマウントを装着するとサスペンションのストローク時に作用角を越えてしまい、ピロボールが破損します。

最悪の場合は、シャフト先端が曲がり、折損してしまう可能性も大きい部品です。

 

もし、当社以外でのピロアッパーマウントを使用されている場合は、確認された方がいいと思います。

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BMW E9# M3のブレーキローター!

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BMWの90系M3のフロントブレーキローターは、360φですが、厚みが30mmとなっています。

 

brembo等の350φ以上のフロント用ディスクブレーキは、32~36mmが採用されており、重量も重たいのですが熱容量に対して厚みでも対応する様になっています。

 

M3で純正キャリパーを使用する上で、純正に比べ、外径、厚みでは容量を上げることができないため、改良を重ね製品化を行いました。

ベルハウジングをブロックナットタイプにして、ローターとベルハウジングの接合部の空気流路を増やし、インナーフィンの数を増やし、インナーフィンの幅(空気流路でもあります)も広げるのではなく、熱容量に対応させるため、狭い物を設定して製品化しています。

 

狭いと言っても、1mm~2mm程度の違いの素材を用意するだけです。

 

むやみに軽量化を図って、熱限界で使用し続けすぐ駄目になってしまうより、少し余裕のある状態で使用される方が、歪みもなく、ずっと同じ条件で使うことができると考えています。

 

軽量化を行う部分は、ベルハウジングであったり、ローターの背面形状であったりと、部品の設計から行っている中では、色々とできることがあります。

 

 

https://www.biot.co.jp/products/euro/2013/10/-gout-2-bmw-f8082-m3m4.php

R35 GTR ダンプトロニックサスペンションキット!

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R35GTRには、純正でビルシュタイン製のダンプトロニックという調整システムを搭載したサスペンションが装着されています。

その機能は、純正同様に生かしたまま、ショックアブソーバーの減衰特性を変え、直巻きスプリングで車高調整式サスペンションにした物を製品化しています。

 

純正同様ですので、室内の調整は同じように三段階、車高は任意の高さへ調整可能です。

 

直巻きスプリングのしなやかさと、それに合わせた減衰特性で、接地感を大きく向上させ、しっかりとした足回りに変えてくれる逸品です。

 

ディスクローターの加工‐1

加工中のローターについてです。

 

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▲Biot ディスクローター

鋳造でできた素材を旋盤加工して、穴開けとスリット加工までおこなった状態です。 旋盤加工では、面精度が3/100~6/100程度にしか仕上がらなく、その後に研磨加工を行います。

研磨加工の仕上がりは5/1000~2/100でしあげていますので、旋盤加工は画像のような状態です。 そのまま使用すれば、酷いジャダーが出ると思われます。

画像のローターは、アルミ製のハウジングを組み合わせて、LEXUS RX450hのフロント用の純正交換タイプに使用する物です。 うちでは、素材を製作し、削り出しての製品化ですので、かなりのサイズ、タイプに対応しています。

RX450h用の2ピースローターは少し特殊なサイズで、現状では世の中には販売されていないと思います。 詳しくは 純正交換 gout 2ピースローター フロント RX 450h/200tをご覧ください

 

ディスクローターの加工-2もご覧ください。

 

 

ピロボールジョイント!

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今日は、サスペンションアームのジョイント部のゴムブッシュのデーター取りです。

画像を張り付け、図面を作成する前に大まかな寸法、特徴などを書き込んだ書類を作成します。 メーカーとして部品を作成すると、元々がどうなっていたかが重要になる場合がほとんどです。 購入されたお客さんからの質問に答えるには、図面よりも早くわかりやすく答えたりできます。 この画像と現品から、図面を起こします。リバースエンジニアリングという作業ですが、自社部品と装着車両や純正部品との組み合わせ図面を作っているメーカーでは必要な作業です。

自社開発をしていない等でしたら、やっていないメーカーもあるのかもしれません。 リバースエンジニアリングには、複雑な形状を計測するために三次元測定機を使います。 うちの会社にある三次元測定は、形状をトレースする機能がついているため、三次元測定機購入後は、リバースエンジニアリングの効率が飛躍的に向上しました。

画像のデジタルノギスは、大きさ別に何種類かを使い、圧入部の公差を計測します。これは、真円でないことと、圧入部の入り口と奥の部分では、5/100程度はみんな異なっています。こんな作業の延長に、一つの自社製品が出来上がります。

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