商品開発に関する記事一覧
リア ツイン キャリパーキット brembo 2Pot アテンザ GJ系-3
▲リア ツイン キャリパーキット brembo 2Pot アテンザ GJ系
色々確認作業が終わり、アテンザ GJ系 リア ツイン キャリパーキット が完成しました。
ゼロから考えて、一つ一つ設計して製作したキットです。
bremboキャリパーを除くと、全て自社設計、自社開発品で構成しています。
まだ、世の中には無い、凄く特殊な製品です。
ご注文いただいていたドリルド加工ドリルド加工にディスクローターを交換して装着完了です。
純正の片押しキャリパーは、パーキングブレーキ用として使用し、brembo製の2Pot キャリパーをメインで使用します。
スペーサーを併用してですが、純正19インチホイールも装着可能です。
製品には、詳しいイラストが付いた取付説明書が付属します。今、スタッフが製作しています。作業手順を追って作っていますので、読みながら作業ができます。
車両を貸していただいたお客さんにも、企画当初からすると、長くお待ちいただいたりで、凄く助かり、いい製品ができたと思います。
リア ツイン キャリパーキット brembo 2Pot アテンザ GJ系-2
▲リア ツイン キャリパーキット brembo 2Pot アテンザ GJ系
MAZDA アテンザ GJ系 後期用の電動パーキングブレーキ車用の、リアbrembo 2Pot ツインキャリパーキットの開発過程-2です。
ボルト類やパッド、キャリパー等を揃えて、発送時と同様に寸法確認を行います。
brembo製2Pot キャリパー、パーキングブレーキ用の純正キャリパーを加工製作した部品とともに装着し、ローターとのクリアランス、調整方法の良否を確認します。
ブレーキラインも純正装着が可能か、専用品を付属するかを確認します。
パーキングブレーキ用の純正キャリパーは、パッド厚によって位置もアーム等に干渉し装着不可な場合があるため、新品状態のパッドから摩耗した状態のパッドまでを装着した場合を想定して、図面の他に画像データーと製品の企画進行書に細かく記入しておきます。
その画像データーと企画進行書を元に装着時のイラストを書き取付説明書を製作して、販売時には全商品付属させています。
リア ツイン キャリパーキット brembo 2Pot アテンザ GJ系-1
▲リア ツイン キャリパーキット brembo 2Pot アテンザ GJ系
MAZDA アテンザ GJ系 後期用の電動パーキングブレーキ車用の、リアbrembo 2Pot ツインキャリパーキットの開発過程です。
これより以前に、純正データー、ハブナックル、キャリパー、アーム類等、リバースエンジニアリングですべて図面化しています。 それから、位置出しを行い、図面上で各パーツを設計して試作部品を製作しています。現状は、CADと三次元測定機を駆使して設計していますので、ほとんど試作部品は作らないのですが、リアツインキャリパーキットツインキャリパーキットは電動、ワイヤー式のいずれも部品点数が多く、組付け確認を行いながら追加加工等を行います。
付属部品(ボルト類等)の確認や、各部分の取り付けされる販売店での作業のための微調整部を作ったりもこの段階でやっています。 作業は全て画像で残し、図面も並行して追加修正を行っていきます。
それぞれ干渉、作動確認が取れたら仮組み立てを行い、取り外して、メッキ、アルマイト処理を外注業者に依頼します。
▲brembo 2Pot アテンザ GJ系用ディスクローター
ディスクローターの組み立て!-1
ブレーキディスクローターの」組み立てについて、今回は、ブロックナットタイプの2ピースローターです。
2ピースですので、ローター部とハウジング部に分かれていて、2ピースとなります。
ブロックナットというのは、この二つを固定するボルトナットのナット部の形状でブロックナットタイプと呼ばれています。
Biotの製品名は『gout/グー』ローターです。
ブロックナットの利点について少しだけ・・・。
ローターとベルハウジングを固定する際、ブロックナットだけで接合しているため、空間ができ、他の形状のローター(純正の1ピースなども含む)よりも冷却効率が大きくなります。
詳しくは、また次回もご紹介します。上段がブロックナットタイプです。
ディスクローターを2ピースにすると、ローター、ベルハウジング、ブロックナットと組み合わせて一つのディスクローターが出来上がります。
それぞれの部品は、加工精度が2/100以下の平面度を目標に製作しています。ですが組み合わせるとそれぞれの精度を合算した数値になる場合もあり、完成品としてはかなり悪い数値になる場合があります。
Biot では、ローター部の研磨加工の制度を1/100、ブロックナットを組付け前に再計測して仕分けして、2ピースローターを組み立てしています。
1/100以下の組み合わせを各ローター毎に揃えています。 もちろん、組み立て後のローターは、三次元測定機で計測プログラムうを作り、全品計測しています。
三次元測定機、導入時に色々考えましたが、いいものをお届けするためには絶対必要なものです。自分達の作業の証明でもあり、改善点、安定性等、大いに役立っています。
ブレーキオフセットキット! アテンザ GJ フロント
純正ブレーキローターを大径化するブレーキオフセットキット、アテンザ/ATENZA GJ系のフロント用です。
MAZDA GJ系のアテンザ/ATENZAは、フロントの純正キャリパー固定ボルトがM14 1.25ピッチで、自分の知るところでは、他にはCX-5以外無いと思います。通常のM14のボルトは、ピッチ1.75、細目と呼ばれる特殊ピッチで1.5です。ピッチ1.25はかなり特殊なものになります。
このM14 1.25ピッチでキット設定を行うと、ローターを大径化する際に取り付けするオフセットステー用のボルトが、純正より20mmくらい長いものが必要になります。
使用されている車等が無いと言うことは、汎用品で簡単に手に入る事もありません。インターネットで探してみてください。純正ボルトは35mmですので、50mm~60mmまたはそれ以上のボルトは見つかりません。
Biotでは、このボルトを製作して、キット設定を行いました。特殊な熱処理も必要なため、数量もそれなりに必要です。
Biotは、アフターパーツメーカーとして、様々な取り組みを行っているうちの一つです。
ブレーキライン 色々!GTR
ブレーキラインと言っても、純正で付いている物ですし、必要性は?と思われる事が多いと思います。
ここで言うブレーキラインは、純正のゴムホースに対し、テフロンホースを更にステンメッシュでカバーして、ホースの膨張を無くした物です。
装着するとペダルのタッチが良くなり、感覚的には、ブレーキの効きがわかると言った感じです。大きく効きが良くなるとは違いますが、色々な要素で、ブレーキの性能を向上させてくれます。操作性、大事です。
少し部品に付いてです。 RB26のGTRに純正でbremboキャリパーが付いています。4WDでもあるため、純正のレイアウトは、ナックルの後方からナックルの上部にそってキャリパーまでスチールパイプになっています。
色々な部品を作る中で、取り付け作業が簡単にできたり、色々なサイズや取り付け方法に対応したりできる様に考案している物もあります。
もちろん、車検に通ることは絶対条件です。 スチールパイプを無くし、ボディーからキャリパーまでを一体で製作しています。ナックル上部は純正同様の固定方法で装着できます。
Porsche ポルシェ 930 ピロアッパーマウント!
▲Porsche ポルシェ 930 ピロアッパーマウント
純正は、スチールのハウジングとラバーブッシュでできています。キャンバー調整はできません。 形状が特殊で、ボディー側の湾曲した面にあった形状でできています。厳密には、取付して締め上げると、ボディーにフィットする感じです。
Biotでは、他車のストラットタイプのサスペンションと同様に、キャンバー調整式のピロアッパーマウントを設定しました。 ゼロから、ニーズに合わせて設計し、製品化しました。 製作は大変ですが、世の中には無いパーツとして、Biotのこれまでの軌跡になるものだと思います。
詳しくは、Porsche ポルシェ 930 ピロアッパーマウントご覧ください。
ピロブッシュ/ピロボールジョイント!-2
サスペンションピロブッシュ/ピロボールジョイントの発送までの管理についてです。
ピロブッシュは、1ヶ所のブッシュで、アウターカラー、サイドカラー×2、ピロボールジョイント、スナップリングで構成されています。
▲ピロブッシュ
ブッシュピロボールは、12T~25Tまでがピロブッシュ用として使用されていますので、車種やアームの形状などで使い分けられています。
ピロカラーにプレス機を使用してピロボールを圧入します。ピロボールとピロカラーの圧入部にモリブデングリスを塗布し、カジリを抑えて作業します。
組付けが終わったら、ブレーキキットと同様の組立図を参考に、各部の寸法を計測します。ピロカラーは、純正のアームに圧入しますので、圧入公差をとって設計されているため、ピロボールを圧入後のピロカラーの公差が範囲内にある事を確認します。
サイドカラーも左右に差込み、計測します。その他、穴径、カラーの長さ等を計測し、1set、左右2個で一つの箱に梱包します。ピロブッシュは、車輌への組込作業時にバラバラの状態だと、確認作業に時間が取られてしまうため、1set、左右2個で一つの箱を用意しています。